日本骨盤臓器脱手術学会は安心で安全な骨盤臓器脱手術の普及を目指します。
この度、島田誠先生の後を継いで第二代代表に就任しましたので一言ご挨拶を申し上げます。 日本骨盤臓器脱手術学会は2007年に経膣メッシュ手術であるTVM手術の普及、改良、教育を目的に「TVM研究会」として設立されました。TVM手術は2005年に故・島田誠初代代表と私が日本に紹介し開始した術式でありシンプルな術式と優れた成績により瞬く間に全国に普及し、2010年には保険収載されるまでになりました。しかしながら日本に導入された当初は「容易に習得できるメッシュ手術」と考えられたこの手術にも、経験の浅い術者が粗雑な手術を行えば再発やメッシュ露出、メッシュ拘縮に伴う慢性疼痛などの合併症を来すことがわかってまいりました。米国ではFDAによる厳しい警告の結果、経膣メッシュのキット製品の多くが市場から姿を消すことになりましたが日本ではTVM手術がある程度、経験のある術者によって執刀され重大な合併症が稀であったことは幸いでした。今後は合併症の軽重に関わらず、その原因を追求し、より良い手術に改良していくことはこの学会の一つの使命であると考えています。 さらにこの学会が発展していくために、TVM手術のみならず、腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)やメッシュを用いない骨盤底修復術式(NTR)を含めて骨盤臓器脱手術の術式の普及、改良、教育などに特化した活動していくこととし2014年より「TVM研究会」の名称を「日本骨盤臓器脱手術学会」と改めました。 今年の第10回学術集会は急逝された島田誠先生の追悼大会として嘉村康邦会長のもと東京・明治記念館において2月13−14日に開催されましたが「動画セッション」「Asian session」など島田誠先生のご遺志も汲んだ企画も好評で盛会裡に終わり関係者一同ほっとしております。参加していただいた方々に感謝申しあげます。 今後の学会活動は年一回の学術集会に加えて札幌医科大学解剖学教室のご協力をいただく手術解剖セミナーや初学者のためのLSCビデオセミナーなどを企画しております。 またこのホームページをさらに活用し、新しい情報を会員の皆様、一般の皆様に提供できるようにアップデイトしてまいります。 皆様にはこの学会の活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
第一東和会病院ウロギネコロジーセンター長 竹山政美
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