安全で安心な骨盤臓器脱手術の普及と後進の育成を目指す。
JPOPS：Japanese Society of POP Surgery

第4回LSCビデオセミナーのご報告

6月29日に第4回LSCビデオセミナーをKKR高松病院が担当で、香川県社会福祉総合センターで開催させて頂きました。 参加者は50名で、一般演題8題とエキスパートレクチャー7題、今回はじめの企画であるスマートフォンを利用したリアルタイムアンケートを行いました。
今回は例年通りの困難症例などに加え、術後再発に対するLSCや腟壁末梢部のメッシュの張力調整、腹膜縫合、 術式の工夫をテーマとして演題を募集し、発表していただきました。導入施設が増えている現状のなかで、今回のセミナーで手技の発展や技術向上に役立つ知識を発表していただき皆さんで共有でき非常に有意義な時間が過ごせたのではないかと思います。
今回、外科の先生方から直腸脱についての発表もあり、骨盤臓器脱の治療を行っていく上で直腸脱も含めたトータルな治療を議論していく必要性があることを実感しました。 また、再発症例に対するLSCや術後のSUIについてのレクチャーもあり、術後の経過も考えた手技の工夫など細かい点まで議論ができたと思います。
リアルタイムアンケートでは、術前後の検査や処置、LSCの適応についてなどをアンケートできた事により自施設との違いやコンセンサスが得られた企画であったと思います。
最後になりますが、今回のセミナーで皆様の技術向上や交流が図れたことでLSCの手術が発展していくことを願っております。 また来年のセミナーで皆様にお会いできることを楽しみにしたおります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KKR高松病院　　　岡添　誉